皆さんは猫の駅長の話を聞いた事はありますか?
今回は恐らく猫の駅長で一番有名な「たま駅長」がいた貴志駅へ昨年から走り始めたミュージアム号に乗り後任の「ニタマ駅長」に会いに行きます。
和歌山電鐵は和歌山の自然と猫を感じれて地域やたくさんの人々に支えられている路線です。
また短時間でも見れる為、和歌山観光のプラスワンにも良い場所です。
和歌山電鐵や猫の駅長について
和歌山市から紀の川市を走る貴志川線は長年、南海電鉄が運営をしていました。
しかし赤字の拡大から廃止が検討されました。
そこで地域住民が路線の重要性を訴え奮闘した結果、最終的に岡山県にある「岡山電気軌道」(通称・岡電)が運営事業者を引き継ぐ事となり岡電の子会社として「和歌山電鐵」が設立されました。
そして路線の新しい集客の取り組みとして行ったのが猫の駅長誕生、ユニーク列車、貴志駅のリニューアルなどです。
まずは車で伊太祈曽(いだきそ)駅に行きました。
今回は路線の途中の伊太祈曽駅から乗車する事にしました。伊太祈曽駅は貴志川線の中核を担う駅で数少ない有人駅です。電車の車庫があり、猫の駅長「よんたま」もいます。
和歌山電鐵の観光は和歌山駅かこの伊太祈曽駅のどちらかから乗るのがスタンダードです。
伊太祈曽駅の近くには駐車所があります。
1日200円です。
駐車場から2~3分で伊太祈曽駅に到着します。こちらが伊太祈曽駅の正面。シンプルで昔ながらの田舎町の駅と言う感じです。
顔出しパネルがありました。
駅の中はこんな感じでグッズ販売がされていたり、パンフレット、チラシなどが所狭しと置かれています。
後、残念事によんたま駅長がいる予定の時間に行ったのですがよんたま駅長はいませんでした…
駅員さんに確認はしていませんがやはり生き物なので状況によるのだと思います。残念。
伊太祈曽駅で「往復普通乗車券」を購入しました。こちらは最終的に記念品として持ち帰る事ができます。猫の肉球形の乗車確認がかわいいです。640円です。
後、貴志川線の路線上をたくさん観光したい方は1日乗車券800円もあります。
駅のホームに向かいます。途中でたま駅長パネルがありました。
ホームに行く途中右手に車庫が見えます。
「動物愛護啓発電車」「うめ星電車」「たま電車」が止まっていました。
折角なのでたま電車のアップ
ホームは哀愁があります。
少し話がそれますが伊太祈曽駅ではレンタルサイクルがあります。
私が以前記事にして紹介した「フードハンターパーク」が伊太祈曽駅からレンタサイクルで行ける場所なので興味があればあわせてこちらもご覧ください。
2021年12月にデビューした「たま電車ミュージアム号」
今回の目的の一つ「たま電車ミュージアム号」の紹介して行きます。
たま電車ミュージアム号は和歌山電鐵の新しい取り組みでクラウドファンディングで一般の方の支援を募り完成した列車です。
たま電車ミュージアム号の全体
黒いボディーに金色の装飾があしらわれ高級感があります。
因みに夜は見えづらいのではと思う方がおられるとかもしれませんが、ミュージアム号の運転は日中のみです。
たま電車ミュージアム号の正面
TAMAと書かれている王冠が良い感じです。
たまミュージアム号の車内
シートがのデザインが場所により違ったり、木材が使われていたり、ダウンライトが使われていたり細部にまでこだわって作られています。そして色々な所にたま、ニタマ、よんたまの写真やイラストが使われています。
落ち着いたBGMが流れており、そしてたまに猫の鳴き声がします。
ノスタルジックな感じでまとめられています。
2か所動きのある仕掛けが壁にありました。1つ目はひょっこり猫たち。
2つ目は野球する猫たち。
たま駅長の写真と本棚には子供用の絵本が入っていました。
ショーケースにはたまグッズが入っていました。中の物は後から紹介するTAMASHOPで大体の物は購入できます。
車内にはガチャガチャがありました。主に和歌山電鐵、猫、鉄道に関する物です。
因みに今回、正しくはミュージアム号には帰りに乗りました。行きは鉄道アニメのラッピングがされた「チャギントン列車」に乗りました。
和歌山電鐵の伊太祈曽から貴志駅の乗車風景
伊太祈曽駅から貴志駅は約12分と結構短いので電車に気を取られているとあっと言う間に到着します。
和歌山市でも自然が多い地域を走っているので四季を感じれます。特に都会に住んでいる方は癒されるのではと思います。
伊太祈曽駅から少し出た和歌山市と紀の川市の間ではみかん畑や竹やぶが広がります。
途中には大池遊園と言う場所がありその名の通り大きな池があります。線路が池の上の橋に通っている為に池の上を走ります。
ここは和歌山内の桜の名所の1つでもあるので春だと桜が咲いています。
それを超えると田園が広がります。行った9月上旬は稲がありキレイに広がっていました。
その後、住宅地に入り少しすると貴志駅に到着します。
ニタマ駅長と貴志駅の紹介
貴志駅に到着しました。
まず目に止まるのはホームには「たま神社」「いちご神社」「おもちゃ神社」3つも小ぶりな神社が並んでいます。
駅の方に行くと貴志駅ののれんが掛けられています。
階段を下りて右手を見ると。
ニタマ駅長です。ふわふわしています。
起きている所。
別アングルからも
無事ニタマ駅長に会えました。
貴志駅はユニークな猫型デザインです。
顔部分のアップ
屋根はかやぶき。
こちらでもたま駅長のパネルがありました。
駅にも色々な所にたま、ニタマの写真やイラストが入っています。
スタンプラリー、記念スタンプ、おみくじなどがありました。
売店のTAMASHOP(たま商店)
貴志駅には売店が入っています。しかし土日祝の10:00~16:00までなので注意です。
たまカフェ
貴志駅にはカフェも入っています。こちらは年中無休(不定休あり)で10:00~16:00です。
主にスイーツとコーヒーとソフトドリンクが販売されています。
和歌山と言う事でみかんジュースを注文しました。さっぱりしていました。カップもたま仕様でした。
その他の情報や注意事項など
・今回の所要時間…ゆっくり見て約2時間(電車は行きは12:50発→13:02着、帰りは14:08発→14:20に乗車)
・注意点
- 猫の駅長たちの出勤日・勤務時間と乗りたい列車が走る時間を事前に確認しておく→和歌山電鐵公式ページはこちら
- 基本、貴志駅には電車で行く事をすすめられています。しかしそれでも車で行く人がいて更に駅前に路駐する人がいます。しかし路駐が見つかると駅でひたすら警告の音声が路駐は止めておきましょう(因みに和歌山電鐵の公式の駐車場はありませんが、民間の駐車場は近くにある様で看板は出ていました。)
・周辺(少し遠いですが)のおすすめの食事場所。
貴志駅の近くにはほぼ食事場所がありません。少し距離はありますがあえておすすめできそうなお店をピックアップしました。
ニューデリー(インドカレー)…本格的なインドカレー。貴志駅から徒歩約8分
中華料理ふくふく(中華)…担々麺が人気商品。貴志駅から約徒歩11分
自家焙煎珈琲館熊野路(喫茶店)…珈琲とホットケーキが美味しい。貴志駅から徒歩約15分
感想
廃止の危機から猫の駅長、ユニーク列車で賑わいを呼び地域や支援の人々に支えられている和歌山電鐵でした。
猫と言う生き物は不思議なもので人を惹きつけますね。
コロナ禍前は海外の旅行者にも人気の場所でしたが今は海外の旅行者が少ない分見やすいです。
しかし乗車数は低下していると考えられます。
個人的にも何かとお世話になっている路線なのでこれからも長く続いて欲しく思っています。
気になった方は是非一度訪れてみてください。
今回は以上です。
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